千羊の皮は一狐の腋に如かず(読み)せんようのかわはいっこのえきにしかず

故事成語を知る辞典 の解説

千羊の皮は一狐の腋に如かず

凡人が何人集まっても、一人のすぐれた人物には及ばないことのたとえ。

[由来] 「史記ちょうせい」に出て来る逸話から。紀元前五世紀の初めごろ、春秋時代の中国でのこと。しんという国の貴族ちょうかんに仕えるしゅうしゃという家臣は、いつも趙簡子に厳しく意見をしていました。彼が死んだあと、趙簡子は、「『千羊の皮は一狐の腋に如かず(羊の皮が一〇〇〇枚あっても、良質で貴重な狐の脇の下の毛皮一枚には及ばない)』。たくさんいるほかの家臣たちは当たり障りのない意見しか言わないから、周舎の厳しい意見を聞けないのが残念だ」と悲しがったということです。

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