南殿原村(読み)みなみとのはらむら

日本歴史地名大系 「南殿原村」の解説

南殿原村
みなみとのはらむら

[現在地名]加西市殿原町

万願寺まんがんじ川の中流域にあり、江戸時代前期は殿原村の一部であった。宝永四年(一七〇七)幕府領・姫路藩預地のとき、殿原村が同藩家老三人に給された際に分村され成立したが、人家田畑入組みの状態であった(「南殿原村明細帳」青山家文書)。寛保元年(一七四一)幕府領となり、宝暦六年(一七五六)から同八年まで大坂城代井上氏領(「地頭連綿記」同文書)、安永七年(一七七八)から天明四年(一七八四)まで常陸笠間藩領(天明二年「年貢免状」同文書など)、寛政一〇年(一七九八)より同一二年まで上野高崎藩領(寛政一一年「年貢免状」同文書など)、文化元年(一八〇四)以降の領主変遷は殿原村と同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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