殿原村(読み)とのはらむら

日本歴史地名大系 「殿原村」の解説

殿原村
とのはらむら

[現在地名]加西市殿原町

篠倉ささくら村の北、万願寺まんがんじ川流域に位置する。南東中富なかとみ村。「播磨国風土記」の賀毛かも上鴨かむつかも里の中心地と推定されている。古くは野崎のざき村と称していたが、文安三年(一四四六)殿原村と改称したという(「青山家由緒書」三枝家文書)。中世は在田下ありたしも庄内一村であった。年未詳九月一八日の在田元長感状(内藤文書)によると、九月七日の芥田げた表の合戦のとき殿原口で満久藤次が鉄砲で武者一人を射捕ったという。元長は多可たか安田やすだ(現多可郡)野間のま郷を本拠地とする赤松在田氏。別所安治との戦いと思われる。のちに満久氏は別所長治の被官人となって野間(現八千代町)を攻撃している(年未詳五月二日「別所長治感状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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