日本歴史地名大系 「南比内」の解説 南比内みなみひない 秋田県:北秋田郡南比内近世秋田郡の米代川左岸地域一帯の総称。享保一五年(一七三〇)の「六郡郡邑記」に「南比内」とみえる。同書では阿仁(あに)川・小阿仁(こあに)川流域一帯、すなわち米内沢(よないざわ)・桂瀬(かつらせ)・森吉(もりよし)・五反沢(ごたんざわ)・沖田面(おきたおもて)などの村々を含む。寛政六年(一七九四)の六郡惣高村附帳では米代川左岸の村々に限られ、二井田(にいだ)・下川原(したがわら)・出川(いでがわ)・櫃崎(ひつざき)・赤石(あかいし)・板沢(いたざわ)・小袴(こばかま)・大披(おおびらき)・大子内(おおしない)・杉沢(すぎさわ)・前田(まえだ)・本宮(もとみや)・餌釣(えつり)・山館(やまだて)・金谷(かなや)・十二所(じゆうにしよ)・別所(べつしよ)・沢尻(さわじり)・葛原(くずはら)・猿間(さるま)・軽井沢(かるいざわ)・曲田(まがた)・中山(なかやま)・道目木(どうめき)(現大館市)、新館(しんたて)・味噌内(みそない)・独鈷(とつこ)・大葛(おおくぞ)・中野(なかの)・笹館(ささだて)・谷地中(やちなか)・大巻(おおまき)・片貝(かたかい)・寺崎(てらさき)・扇田(おうぎだ)・達子(たつこ)・釣田(つるた)・八木橋(やぎはし)・白沢水沢(しらさわみずさわ)・小坪沢(こつぼさわ)の各村を記載する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by