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阿仁 あに

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

阿仁
あに

秋田県中北部,北秋田市南部の旧町域。鷹巣盆地の南,米代川支流の阿仁川上流にある。 1955年阿仁合町と大阿仁村が合体して阿仁町が発足。 2005年鷹巣町, 森吉町,合川町と合体して北秋田市となった。延慶2 (1309) 年に向山金山,天正3 (1575) 年に向山銀山が発見され,慶長 (1596~1615) ,元和 (1615~24) の頃は銀山として繁栄したが,のちに衰退した。寛文 10 (1670) 年大沢,小沢の地に銅が発見され,十余の銅山ができて再び活気を取り戻した。元禄 15 (1702) 年佐竹藩の直営となり,日本三大銅山の一つとして,藩財政を潤した。明治以降は政府所有になり,その後民間に払い下げられた。 1970年に操業を停止,外国人鉱山技師の宿舎として建てられた異人館が当時の面影を残す。米,木材,ナメコを生産。桃洞 (とうどう) ・佐渡のスギ原生林は国の天然記念物。森吉山の南麓一帯は森吉山県立自然公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

あに【阿仁】

秋田県北部,米代川の支流大阿仁川,小阿仁川流域を指す地名。現,森吉・合川・阿仁・上小阿仁の各町村にまたがる。ことに阿仁町阿仁合より上流の荒瀬,根子,打当,比立内などの集落には通称阿仁マタギと呼ばれる特有の狩猟習俗を保持する人々が居住し,冬季の狩猟期間には,以前はカモシカ,現在はツキノワグマを主とした狩猟に従事し,夏にはそれから得た民間薬行商を行うことで知られる。その行動範囲は秋田県内から新潟県,長野県などに及び,明治時代には岐阜県,奈良県にも行ったことがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

阿仁
あに

秋田県北部、北秋田郡にあった旧町名(阿仁町(まち))。現在は北秋田市の南部を占める地域。森吉(もりよし)山の西麓(せいろく)に位置し、米代(よねしろ)川の支流阿仁川流域を占める。旧阿仁町は、1955年(昭和30)阿仁合町と大阿仁村が合併して成立。2005年(平成17)鷹巣(たかのす)、合川(あいかわ)、森吉の3町と合併して市制施行、北秋田市となった。秋田内陸縦貫鉄道、国道105号が通じる。かつて阿仁銅山村と称し、古来日本有数の鉱山町として発展した。明治以降は古河鉱業(現、古河機械金属)の経営下にあったが、1970年同社の手を離れ、阿仁鉱山により銅採掘が続けられたが、1978年完全にストップした。人口も1960年には1万1339人を数えたが、2000年(平成12)には4443人に減少した。根子(ねっこ)地区は、またぎ集落で、獅子神楽(ししかぐら)の一種「根子番楽(ばんがく)」は国の重要無形民俗文化財。また鉱山町に残る旧阿仁鉱山外国人官舎は明治初期の建築で、国の重要文化財に指定されている。[宮崎禮次郎]

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