南酒見村(読み)みなみさけみむら

日本歴史地名大系 「南酒見村」の解説

南酒見村
みなみさけみむら

[現在地名]大川市酒見

花宗はなむね川下流左岸に位置し、西は花宗川を挟み向島むかいじま村、南は榎津えのきづ町、東は郷原ごうばる村。中世は北酒見村とともに酒見村と称された。文禄四年(一五九五)の知行方目録に「さか見村」とみえ高七六〇石余、「よしかた」は「さけ見村」として高三五石余。同五年四月二一日の立花親成知行宛行状(由布家文書)では酒見村の五七〇石余などが由布惟次に与えられている。慶長五年(一六〇〇)と推定される一〇月二二日の立花親成書状(米田比家文書)に酒見表とみえ、黒田如水(孝高)が訪れている。江戸時代初期に南北二村に分村。正保四年(一六四七)の大小道之帳に南酒見村とみえ、榎津町から五町、水田みずた(現筑後市)まで二里三一町。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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