単相3線式配電方式(読み)たんそうさんせんしきはいでんほうしき(その他表記)single phase three wire distribution system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単相3線式配電方式」の意味・わかりやすい解説

単相3線式配電方式
たんそうさんせんしきはいでんほうしき
single phase three wire distribution system

配電用変圧器の二次側中性点を接地して,そこから中性線を引出し,両外側の電圧線とともに3線で負荷に供給する方式。普通の小容量 100V負荷は中性線と電圧線との間に接続し,比較的容量の大きい 200V負荷は両電圧線間に接続する。この方法の特長は中性線の両側にかかる負荷が平衡して中性線電流を相殺するため,中性線の電線サイズを小さいものにでき,経済的である。また,1系統で2種類の電圧を利用することができ,大変便利である。現在,柱上変圧器から家庭までの配電に広く用いられている。

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