精選版 日本国語大辞典 「博士家点」の意味・読み・例文・類語 はかせけ‐てん【博士家点】 〘 名詞 〙 ヲコト点の一種。博士家に用いられた方式で、「紀伝点」「明経点(みょうぎょうてん)」「古紀伝点(丙点図)」など数種あるが、いずれも漢字の四隅につけた星点が左下から左上、右上、右下の順に「テ」「ニ」「ヲ」「ハ」を表わすことになっているのが特徴である。ヲコト点の中でも広く用いられ、ヲコト点という名称自体がこの点の右上の「ヲ」と、すぐその下の「コト」を表わす星点を続けて読むことによって生まれたと言われる。また、「てにをは」という語も、この点の四隅を左下から順に読むことにより生じたと考えられる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例