精選版 日本国語大辞典 「博士家」の意味・読み・例文・類語 はかせ‐け【博士家】 〘 名詞 〙 平安時代以降、大学寮、陰陽寮などの博士の職を世襲した家系をいう。特に紀伝道(文章道)では、菅原、大江、藤原式家、南家、日野、明経道では、清原、中原の諸家。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「博士家」の意味・わかりやすい解説 博士家はかせけ 大学寮の教官である博士に代々なる家柄。平安時代中期以降,律令的官人体制の変質に伴い,諸官職に世襲の傾向が現れ,諸道の博士についても次第に特定の家に独占されるにいたった。紀伝道 (文章道) では,菅原,大江の両氏をはじめ,ほかに藤原氏の南家,式家などがある。明経 (みょうぎょう) 道では中原,清原の両氏,明法道に中原氏,坂上氏,また算道には小槻 (おづき) 氏,三善氏があった。同一道のなかでも家によって教説の特色をもち,それを秘伝とする,いわゆる家学を形成するようになる。これらの博士家およびその家学は,ほぼ 11世紀末には確立し,中世以降の家学の源流をなした。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by