紀伝点(読み)きでんてん

精選版 日本国語大辞典 「紀伝点」の意味・読み・例文・類語

きでん‐てん【紀伝点】

〘名〙 ヲコト点の一体系。いわゆる博士家点(はかせけてん)一種で、紀伝道所用の訓点として漢籍国書に用いられた。平安後期以降に古紀伝点とも称すべきものが用いられ、文章博士の家である菅原家、大江家などに伝えられた。のちに、紀伝点として点図に収録されたものは、鎌倉以降になって用いられたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android