危険断面(読み)きけんだんめん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「危険断面」の意味・わかりやすい解説

危険断面
きけんだんめん

梁(はり)に荷重が作用するとき、破損に対してもっとも危険な断面をいう。梁は一般に曲げ応力により破損する。一様な断面の梁において、曲げ応力はその断面に作用する曲げモーメントに比例する。したがって、最大曲げモーメントの作用する断面で曲げ応力が最大となり、この断面が危険断面となる。一様な断面の梁からなる構造物の梁の寸法設計は、この危険断面について考えればよい。

[林 邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android