危険断面(読み)きけんだんめん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「危険断面」の意味・わかりやすい解説

危険断面
きけんだんめん

梁(はり)に荷重が作用するとき、破損に対してもっとも危険な断面をいう。梁は一般に曲げ応力により破損する。一様な断面の梁において、曲げ応力はその断面に作用する曲げモーメントに比例する。したがって、最大曲げモーメントの作用する断面で曲げ応力が最大となり、この断面が危険断面となる。一様な断面の梁からなる構造物の梁の寸法設計は、この危険断面について考えればよい。

[林 邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android