原町遺跡
はらまちいせき
[現在地名]春日市原町三丁目
春日丘陵東側低地、標高二三メートル前後の台地上にある、弥生時代の青銅器埋納遺跡。駿河遺跡の発掘調査成果からみて、ここは集落の北端付近とみられる。昭和四四年(一九六九)道路面下約八〇センチ付近で、中細形から中広形の銅戈四八本がまとまって発見された。発見直後の応急調査の所見では、黒色土中に茎と鋒を交互に並べて身を立てており、弥生時代に埋納されたことは疑いない。平成七年(一九九五)の春日市史編纂事業の鉛同位体分析で四九本分あることが判明。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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