日本歴史地名大系 「厨戸郷」の解説 厨戸郷くりやべごう 福岡県:筑前国糟屋郡厨戸郷「和名抄」諸本とも文字の異同はなく、訓を欠く。同書の越前国今立(いまたち)郡勝戸郷の訓「以曾へ」(高山寺本)、山城国愛宕(おたぎ)郡鳥戸郷の訓「度利戸」(高山寺本)、「止利倍」(東急本)を参考にし「くりやべ」と読む。その名称から、「令義解」職員令・大宰府条や承和七年(八四〇)九月二三日の太政官奏(類聚三代格)などにみえる「主厨」、「三代実録」貞観一一年(八六九)一二月五日条などにみえる「津厨」との関係が指摘される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by