去難(読み)さりがたい

精選版 日本国語大辞典 「去難」の意味・読み・例文・類語

さり‐がた・い【去難】

〘形口〙 さりがた・し 〘形ク〙
① 立ち去りにくい。離れがたい。別れにくい。
源氏(1001‐14頃)夕顔「そむきぬる世のさりがたきやうに」
平家(13C前)二「つかのまもさりがたう思はれける北方、をさなき人々にも」
② 捨てさりにくい。手放しにくい。
※夜の寝覚(1045‐68頃)四「さまざま道の絆もえさりがたくのみ侍れば」
浄瑠璃蘆屋道満大内鑑(1734)四「去(サリ)がたき因果のたねを身にやどし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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