日本大百科全書(ニッポニカ) 「サリ」の意味・わかりやすい解説 サリさりSalier ドイツ語 フランク人の一支族で、リブアリ人とともにフランク王国の主流をなした。306年以前にライン川を渡り、河口のデルタ地帯に定住した。トゥールネー(現ベルギー)を中心に支配していたメロビング家出身のクロービスは、486/487年シャグリウスを滅ぼして北ガリアに進出、サリ人を統一するとともに、ライン中流域のリブアリ人をもあわせて、フランク王国を建てた。サリの名称はサルSal=海に由来し、海岸地方に居住していた者を意味するという説もあるが、サラSala=支配に由来し、支配する者を意味するという説のほうが有力。[平城照介] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例