双池
ならびのいけ
双ヶ丘の南端三ノ丘東麓にあった池。既に「続日本後紀」に「双丘下有
大池
、池中水鳥成
群」(承和一四年一〇月二〇日条)とみえる。歌枕として「五代集歌枕」「和歌初学抄」「八雲御抄」に載り、「初学抄」は「人ニナラブナド」と注する。
<資料は省略されています>
池は近世には埋められていたらしく、延宝八年(一六八〇)九月、嵯峨への途次当地に立ち寄った黒川道祐は「嵯峨行程」に「双ノ岡ノ東南法金剛院トノ間ニ、大ナル岩石数多アリテ、水石ノ跡残レリ、是古ヘニ所謂双ノ池ノ跡ナリ、衣ノ瀑ナト云ヘルモ此辺ニアリトナン、于
今畳ミ置キシ石残レリ」と記している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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