御室門前村(読み)おむろもんぜんむら

日本歴史地名大系 「御室門前村」の解説

御室門前村
おむろもんぜんむら

[現在地名]右京区御室〈大内おおうちおかすそ町・おかもと町・小松野こまつの町・芝橋しばはし町・住吉山すみよしやま町・竪町たてまち双岡ならびがおか町〉

東は龍安寺門前りようあんじもんぜん村・法金剛院ほうこんごういん村、東南は池上いけがみ西南たに西北鳴滝なるたき福王子ふくおうじの各村に接する。北方は山で、東に大内山、その西に成就じようじゆ山があり、村内南方は双ヶ丘が占める。

平安時代、この地は小松郷立屋たちや里と称されていたという(京都府地誌)仁和二年(八八六)光孝天皇の御願により、大内山山麓に仁和にんな寺造営が着手され、天皇の死後その遺志を継いだ宇多天皇により同四年金堂が完成。宇多天皇は譲位後の昌泰二年(八九九)仁和寺で落飾。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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