収支分岐点(読み)しゅうしぶんきてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「収支分岐点」の意味・わかりやすい解説

収支分岐点
しゅうしぶんきてん

一期間の流動資金流入流出とが等額となる売上高のこと。一期間の流動資金の流入はその期間の売上高から期末流動資金を差引いたものとなる。他方一期間の流動資金の流出は総原価 (固定費+変動費) から資金の流出を必要としない減価償却費などを差引き,さらに期初の繰越流動資金を差引いたものとなる。売上高を S ,期末流動資金を A ,固定費を F ,変動費を V ,減価償却費などを B ,期初繰越流動資金を C とすれば

SAFVBC

を満足させる売上高 S が収支分岐点である。これを整理すれば,収支分岐点売上高は,

(FBC)/(1-V/SA/S)

として示される。経営計画,経営分析にきわめて有効な概念である。

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