流出(読み)りゅうしゅつ(英語表記)runoff

  • ながれだ・す
  • ながれ・でる
  • りゅうしゅつ リウ‥
  • りゅうしゅつ〔リウ〕
  • るしゅつ

翻訳|runoff

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

降雨や融雪水が地表を流れること。地中に浸透せずに流れる場合と,地下に浸透したのちに流出する場合とがある。前者を表面流出または直接流出という。一定期間にある地点の川の断面を流れ去った全水量を,その地点におけるその期間の川の流出量という。一定期間の川の流出量を,その地点までの流域面積で割った値を流出高といい,普通 mmで表わす。川の流出高と流域の平均降水量のを流出率という。日本の主要河川の長期の流出率は高く 50%以上であるが,外国の大河川では 20~30%程度が多い。

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デジタル大辞泉の解説

[名](スル)
流れて外へ出ること。「事故で廃液が流出する」⇔流入
内部のものが、外部に出て行ってしまうこと。「人口の流出が著しい山村」「優秀な頭脳が海外へ流出する」

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘自サ五(四)〙
※怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一一「御納戸縮緬の胴巻が外の方へ流れ出して居たのに驚いて」
② 流れはじまる。
※ガトフ・フセグダア(1928)〈岩藤雪夫〉一「黒い浪のうねりの上に夜光虫がロマンチックな燐光を浮べて流れ出した」
〘自ダ下一〙 ながれ・づ 〘自ダ下二〙 流れて出る。また、流れるように外部に出る。流出する。ながれいず。ながれだす。
※天草本平家(1592)四「ワウミノ ミヅウミ カラ nagarezzuru(ナガレヅル) カワ ナレバ」
〘名〙
① 液体が流れて出ること。流れ出ること。
※小学読本(1873)〈田中義廉〉四「若し上口を開くときは、管中の水、一時に流出す」
② 水に流されて移動すること。
※古事談(1212‐15頃)五「為憲記云。〈略〉自近江国流出橋木也」
③ 内部のものが外部へ出て行くこと。特に、国内にあってほしい多くのものが、国外に出て行ってしまうことのたとえにいう。「頭脳の海外流出」 〔哲学字彙(1881)〕
〘名〙 流れ出ること。りゅうしゅつ。
※真如観(鎌倉初)「無相不相の一法より、万法流出(ルシュツ)す」

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世界大百科事典内の流出の言及

【占星術】より

… ルネサンスまでの中世ヨーロッパの学問の中心をなしていたのは,アリストテレス主義をキリスト教と結びつけたスコラ学であったが,ルネサンスに入ってプラトン主義や新プラトン主義が大々的に紹介された。天体のアニミズムとでもいうべき思想をもち,〈流出emanation〉という概念でいっさいの現象を説明する新プラトン主義は,この時代の占星術にとって,理論上の根拠を提供した。天体の力が〈流出〉する現象は,人間の側から見れば,〈流入influence〉である。…

【力】より

…ニュートンの万有引力は〈遠隔作用〉であるが,遠隔的な作用が〈隠れたoccult〉性質のものだという批判はデカルト派が提起した。例えば新プラトン主義では,大宇宙(マクロコスモス)と小宇宙(ミクロコスモス)の対応,そのなかでの〈流出emanatio〉を使っての占星術的支配力(逆に小宇宙たる人間の側からみれば,それは〈流入influentia〉すなわち〈影響力〉ということになる)が受け入れられており,それらは〈隠れたoccult〉ものであったからである。しかし,そうした力の存在への信頼は,人間や生物に特有とされる生命力の転化でもある〈念力〉などと並んで,今日でさえ一つの知識領域を構成する。…

※「流出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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