最新 地学事典 「収縮説」の解説
しゅうしゅくせつ
収縮説
contraction hypothesis
褶曲山脈などにみられる衝上断層やデッケ構造や褶曲構造など,地殻の圧縮による変形の根本原因として地球の収縮を想定する学説。一般に地球は高温の火球として誕生し,しだいに熱を失い,温度が低下し,これによって内部の容積が小さくなってきたと考えているので,熱収縮説(thermal-contraction hypothesis)とも呼ばれる。フランスのL.エリー・ド・ボーモンや米国のJ.D.デーナなどが1830~50年ころに唱えはじめ,アルプスやアパラチアにおける褶曲山脈研究の進展とともに栄えた。1920年ころを頂点として行詰り,30年ころから急速に衰えた。E.ジュース,A.ハイム,L.Koberなどは特に強力な主張者であった。
執筆者:山下 昇
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

