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仮説 かせつ hypothesis

翻訳|hypothesis

6件 の用語解説(仮説の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仮説
かせつ
hypothesis

ある自然現象または社会現象の観察や実験の事例から,現象を説明し,あるいは法則を見出すために,設けられる基本的な仮定。仮説に基づいて推論された結果は他の事例の観察や十分に選択された条件下での実験により検証される。

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デジタル大辞泉の解説

か‐せつ【仮説】

ある現象を合理的に説明するため、仮に立てる説。実験・観察などによる検証を通じて、事実と合致すれば定説となる。

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百科事典マイペディアの解説

仮説【かせつ】

英語hypothesisなどの訳。事象や法則,理論を説明するために仮に設けられる説。検証されてその確からしさが公認されれば,仮説は新たな法則や理論となる。逆に,あらゆる法則や理論に反証される可能性が残る以上,すべてが仮説にすぎないともいえる。

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世界大百科事典 第2版の解説

かせつ【仮説 hypothesis】

事象や法則について説明するために仮に設定された説のこと。しかし仮説は,それまで知られていなかった事象や法則をも説明できるとわかれば,一般には,それは確かなものとみなされるようになり,〈法則〉とか〈理論〉と言われるようになる。したがって仮説とは,十分に確かめられる前の法則ないしは理論の姿である,とも言える。しかし,いかに十分に確かめられた法則や理論も,いつかはそれらでは説明しきれない事象や法則に遭遇して反証されてしまい,新しい理論にとって代わられる可能性がある。

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大辞林 第三版の解説

かせつ【仮説】

ある現象を理論的に統一して説明するために立てられた経験科学上の仮定。その真偽の検証は、仮説から必然的に演繹えんえきされた諸命題を実験や観察によるテストで確かめることによってなされる。検証された仮説は法則や理論として公認される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仮説
かせつ
hypothesis英語
hypothseフランス語
Hypotheseドイツ語

科学的研究において、ある学説を論理的に構成する命題の一つ(またはその一部)であって、その命題(または命題群)が客観的真理であることを積極的に仮定して学説の帰結を導こうとする場合に、この命題を仮説という。仮説の真偽は、この仮説を含む学説の(一つまたは多くの)帰結を、実験や観察などの経験と比べることによって検証されねばならない。検証がまったく、またはほとんど不可能ならば、その命題は仮説ではなく単なる憶説にとどまる。ニュートンが「われは仮説をつくらず」といったと伝えられるのも、このような憶説をさすのであろう。
 論文や著作として発表される学説の個々の形式のなかでの仮説的命題の役割には多くの異なる場合がみられる。仮説の簡潔な提起にとどまる場合、仮説があたかも論文全体の考察からの帰結のように示される場合などである。また、物理的科学の範囲に限っても、仮説の性格にはさまざまのものがある。たとえば、特定の物質の存在に関するもの(ドルトンの「原子」、パウリの「ニュートリノ」、湯川秀樹の「中間子」など)、物質の性質や機能に関するもの(アインシュタインの「光量子」、ド・ブローイの「物質波」など)、運動の法則性に関するもの(ボーアの「原子内電子の定常状態」、ディラックの「電子の相対論的運動方程式」など)はいずれもよく知られた仮説であり、実験的検証によって真理として確立したものである。
 しかし、既知の真理や法則も、未知の領域に対する妥当性に関してはすべて仮説であって、この意味では「あらゆる科学は仮説である」とさえいいうる。仮説は、既知の経験的真理や概念によりつつ、新しい命題や新しい概念を積極的に生み出すものであるから、仮説の提起は科学的研究のなかで、もっとも創造的な営みの一つであるといえよう。なお類似語「仮設」(postulate)が推論の前提として設定された命題について用いられる場合がある。[牧 二郎]
『梶川輝明著『仮説と物理』(2000・文芸社) ▽N・R・ハンソン著、村上陽一郎訳『科学的発見のパターン』(講談社学術文庫)』

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