取り揺(読み)とりゆ

精選版 日本国語大辞典 「取り揺」の意味・読み・例文・類語

とり‐ゆ【取揺・取由】

  1. 〘 名詞 〙 楽箏左手法の一つ右手で弾いた後、その絃を柱の外側三センチメートルほどの所を左手の指でつまんで、右の方へ引き寄せて音を下げる。
    1. [初出の実例]「つらつき美しげにて、とりゆの手つき」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android