取澄ます(読み)トリスマス

デジタル大辞泉 「取澄ます」の意味・読み・例文・類語

とり‐すま・す【取(り)澄ます】

[動サ五(四)]すました顔つきをする。きどる。「つんと―・す」
[類語]勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしいびるへつらおもねる取り入る胡麻ごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかが太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える

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精選版 日本国語大辞典 「取澄ます」の意味・読み・例文・類語

とり‐すま・す【取済】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 すっかり取ってしまう。また、すべて事を終わらせる。
    1. [初出の実例]「天下の脉をよう取りすまいて置れた者をぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)二)

とり‐すま・す【取澄】

  1. 〘 自動詞 サ行五(四) 〙 ( 「とり」は接頭語 ) まじめくさった顔付きをする。きどる。体裁を飾って、もったいぶる。〔文明本節用集(室町中)〕

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