口を拭う(読み)クチヲヌグウ

デジタル大辞泉 「口を拭う」の意味・読み・例文・類語

くちぬぐ・う

《盗み食いの後、口をふいて素知らぬ顔をする意から》何か悪いことをしていながら素知らぬふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。「―・って涼しい顔でいる」

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精選版 日本国語大辞典 「口を拭う」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 を 拭(ぬぐ)

  1. ( 盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から ) 何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。口をふく。
    1. [初出の実例]「台所にて芋をしたたか、せしめられ、口をぬぐふて二階へあがりさまに」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)京)
    2. 「常に醜怪卑陋の汚行を演じつつ口を拭ふて道義の頽廃を説く者なきや」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉附録)

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