頽廃(読み)たいはい

精選版 日本国語大辞典 「頽廃」の意味・読み・例文・類語

たい‐はい【頽廃・退廃・頽敗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. くずれ荒れること。おとろえすたれること。廃頽
    1. [初出の実例]「七宝散うせて、珠の扉風にやぶれ、金の柱霜雪に朽ちて、既に頽廃空虚の叢と成べきを」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)平泉)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐翟伝〕
  3. 道徳気風などがくずれ、不健全になること。
    1. [初出の実例]「頽廃した空気のなかに生立って来た笹村の頭には、家庭とか家族とか云ふやうな観念も自ら薄かった」(出典:黴(1911)〈徳田秋声〉三五)
    2. [その他の文献]〔大学章句〕

頽廃の補助注記

「退廃」は「頽廃」の書き換え。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android