口を掩う(読み)くちをおおう

精選版 日本国語大辞典 「口を掩う」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 を 掩(おお)

  1. つつましい態度で、あるいは恥じらって口を袖でおおいかくす。
    1. [初出の実例]「たとしへなくくちおほひて、さやかにも見せねど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼上〕
  2. 忍び笑いをする。くすくす笑う。
    1. [初出の実例]「川逍遙になれたるかたがたは、口を掩(オホ)ふて揶揄し給はん」(出典評判記野郎虫(1660)山本琴之介)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐陽球伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android