口を掩う(読み)くちをおおう

精選版 日本国語大辞典 「口を掩う」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 を 掩(おお)

  1. つつましい態度で、あるいは恥じらって口を袖でおおいかくす。
    1. [初出の実例]「たとしへなくくちおほひて、さやかにも見せねど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼上〕
  2. 忍び笑いをする。くすくす笑う。
    1. [初出の実例]「川逍遙になれたるかたがたは、口を掩(オホ)ふて揶揄し給はん」(出典評判記野郎虫(1660)山本琴之介)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐陽球伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android