口詩(読み)クシ

デジタル大辞泉 「口詩」の意味・読み・例文・類語

く‐し【口詩】

物に書きつけないで、口ずさむ詩。
むまやをさに―取らする人もありけるを」〈須磨

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精選版 日本国語大辞典 「口詩」の意味・読み・例文・類語

く‐し【口詩】

  1. 〘 名詞 〙 物に書きつけないで、口ずさみにした詩。
    1. [初出の実例]「駅(むまや)の長(をさ)に、くしとらする人もありけるを」(出典源氏物語(1001‐14頃)須磨)
    2. [その他の文献]〔河海抄(1362頃)〕

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