口食うて一杯(読み)クチクウテイッパイ

デジタル大辞泉 「口食うて一杯」の意味・読み・例文・類語

くちうて一杯いっぱい

食うだけで精いっぱいで、余裕のない生活のたとえ。
「―に、雑煮祝うた分なり」〈浮・胸算用・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口食うて一杯」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 食(く)うて一杯(いっぱい)

  1. 食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
    1. [初出の実例]「されども大晦日に銭五百もって、終に年を取たる事なし。口喰(クウ)て一盃(ハイ)に、雑煮いはふた分なり」(出典浮世草子世間胸算用(1692)四)

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