古上条村(読み)ふるかみじようむら

日本歴史地名大系 「古上条村」の解説

古上条村
ふるかみじようむら

[現在地名]甲府市古上条町・国母こくぼ八丁目

あら川支流四歩しぶ川と笛吹川に注ぐ鎌田かまた(旧渋川)中流に挟まれた低地にある。当村一帯は中世には上条郷とされ、東隣の後屋うしろや村と南西に家続きの上条新居かみじようあらい村とはもと一村といい(甲斐国志)、上条が古・新に分れ、その西を西条さいじよう(現昭和町)、東を後屋と称したともいう。天正一〇年(一五八二)八月九日の徳川家印判状写(八王子千人頭申伝書)には「古上条手作」六貫文がみえ、同所など甲州本領が石坂勘兵衛に宛行われ、同年一二月一二日に安堵されている(「徳川家印判状写」同書)。同年一二月二日には窪田右近(忠知)本給の古上条のうち手作三貫文などが(「徳川家印判状写」中巨摩郡志)、一二月一二日には窪田菅衛門に本給の同内手作共二〇貫文などが安堵されている(「徳川家印判状写」御庫本古文書纂)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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