日本歴史地名大系 「古岩谷」の解説 古岩谷ふるいわや 愛媛県:伊予郡砥部町岩谷口村古岩谷[現在地名]砥部町岩谷口「大洲旧記」岩谷口(いわやぐち)村の条に「古岩谷と云有、久万岩谷(屋)寺のごとく也し故、其名を得る、かぶきたる岩有、其下広し、せりわり抔云て、石の中、人の行丈われたる所ゑのしまの石のごとしと云」とあり、また「伊予古蹟志」に「岩屋口邑有石窟、曰古岩屋、鉅岩突兀高具下宜避風雨、弘法肇営也安多門不動二仏、山上有孔道、曰掘抜岩、屈入屈出如石門然」と記す。ここにある浄土宗香石山霊岩(れいがん)寺は本尊薬師如来、もと真言宗であったといわれ、厨子および須弥壇は県指定文化財である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報