古法眼(読み)こほうげん

精選版 日本国語大辞典 「古法眼」の意味・読み・例文・類語

こ‐ほうげん‥ホフゲン【古法眼】

  1. 〘 名詞 〙 父子ともに法眼に補せられた時、その区別をするために父をさしていう称。特に狩野元信をいう。
    1. [初出の実例]「机の朱筆月ぞ照そふ 古法眼したふながれの末の秋」(出典:俳諧・信徳十百韻(1675))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の古法眼の言及

【狩野元信】より

…その画風は,《本朝画史》に〈漢にして倭を兼ねる〉とあるとおり,漢画の線描によって対象を明確に描写し,鮮やかな色彩を加えることによって平明で装飾的な画面を生んだ。工房組織によって流派としての発展を可能にしたので,狩野派の基礎の確立者といわれ,彼の様式は後世〈古法眼(こほうげん)〉と俗称されて,神格化された。【斉藤 昌利】。…

※「古法眼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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