古渡更紗(読み)こわたりサラサ

世界大百科事典(旧版)内の古渡更紗の言及

【更紗】より

…日本で銅版更紗あるいはオーベルカンプと呼ばれている更紗は,江戸時代後期(18世紀後半)に舶載されたヨーロッパの更紗である。
[古渡更紗と和更紗]
 日本で古渡(こわたり)更紗と称して珍重している裂(きれ)類は17~18世紀に舶載された更紗で,その大半はインド製である。模様は,立木,鳥獣,花鳥,幾何文のほか,ヨーロッパに輸出されたインド更紗とは異なる意匠,すなわち扇,香袋,巴(ともえ),紋づくし,銀杏(いちよう),格天井(ごうてんじよう)などの日本的な好みが反映していることが特色といえる。…

※「古渡更紗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android