古鉄(読み)フルガネ

デジタル大辞泉 「古鉄」の意味・読み・例文・類語

ふる‐がね【古鉄】

《「ふるかね」とも》金属製品、特に銅・鉄製品の、使い古したものやこわれたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「古鉄」の意味・読み・例文・類語

ふる‐がね【古鉄・古金】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふるかね」とも )
  2. 金属器具の使いふるしたもの。または、その破片など。
    1. [初出の実例]「かぢやはかじとしにかま・なた・ふるかねをやすやすとうるをかいとめ」(出典:本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事)
    2. 「Furucaneuo(フルカネヲ) ヲロス」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. ふるがねかい(古鉄買)」の略。
    1. [初出の実例]「釘五六舛こけらもる月〈信章〉 ふる里のふるかねの声花散て〈芭蕉〉」(出典:俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678))

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世界大百科事典(旧版)内の古鉄の言及

【虎徹】より

…大坂の井上真改,津田越前守助広らとともに江戸時代を代表する刀工。長曾禰興里(おきさと)と名のり,入道して古鉄,虎徹と称した。とくに切れ味の鋭いことでは全刀工中第一といわれ,《新刃銘尽》《古今鍛冶備考》をはじめとする江戸時代の刀剣書に高く評価されている。…

※「古鉄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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