可して(読み)べくして

精選版 日本国語大辞典 「可して」の意味・読み・例文・類語

べく【可】 して

  1. ( 接続助詞的用法の「して」を伴った中止法 )
  2. …のは当然という状況で。「勝つべくして勝った」
    1. [初出の実例]「言語は寡を以て箴と為し、顧みるを以て慎と為す。言ふべくして言ひ、答ふべくして答ふ」(出典:山鹿語類(1665)二一)
  3. …のは可能としても。
    1. [初出の実例]「博愛之を仁といふ本文はあれど余り広く愛する事口にいふべくして行ひがたし」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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