可内(読み)ベクナイ

デジタル大辞泉 「可内」の意味・読み・例文・類語

べく‐ない【可内】

《「べく」の字は、もと手紙文などで「可行候ゆくべくそうろう」のように必ず上に置くが、それを「ない」で否定して、下に付くの意。人名になぞらえて「内」を当てた》江戸時代武家下男通称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「可内」の意味・読み・例文・類語

べく‐ない【可内】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「可(べく)」の字は、手紙文などで「可行候(ゆくべくそうろう)」のように必ず上におかれるが、それを打消の「ない」で否定して、下に付くの意。擬人名化して「内」を当てた ) 江戸時代、武家の下男の通称。可助
    1. [初出の実例]「草履取には可介可内(ベクナイ)出来助出来平」(出典浄瑠璃祇園女御九重錦(1760)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android