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祇園女御九重錦 ぎおんにょうごここのえにしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

祇園女御九重錦
ぎおんにょうごここのえにしき

浄瑠璃。時代物。5段。若竹笛躬,中邑阿契合作。宝暦 10 (1760) 年大坂豊竹座初演。古浄瑠璃『都三十三間堂棟由来』などの影響を受け,3段目にの精の物語,4段目に平忠盛の妻池殿と祇園女御の葛藤を配した。3段目が好評を得て,『三十三間堂棟由来 (さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい) 』と題して文政8 (1825) 年独立上演され,以来もっぱらこの題名で今日まで上演。柳の精お柳が命の恩人横曾根平太郎と契り,一子緑丸をもうけるが,もとの柳が三十三間堂の棟木として切られ,お柳は名残りを惜しみながら人界を去る。緑丸と平太郎が柳を都へ引いてゆく「木遣り」のくだりが有名。歌舞伎でも上演される。

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デジタル大辞泉の解説

ぎおんにょうごここのえにしき〔ギヲンニヨウゴここのへにしき〕【祇園女御九重錦】

浄瑠璃時代物。五段。若竹笛躬(わかたけふえみ)・中邑阿契(なかむらあけい)の合作。宝暦10年(1760)大坂豊竹座初演。三十三間堂の縁起や平家物語などを脚色したもの。特に三段目が「三十三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)」の外題でよく上演される。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎおんにょうごここのえにしき【祇園女御九重錦】

人形浄瑠璃。時代物。5段。若竹笛躬(ふえみ)・中邑阿契(なかむらあけい)の合作。1760年(宝暦10)12月大坂豊竹座初演。ただし番付には〈ぎおんによご〉とある。角書に〈三十三間堂平太郎縁起〉とあるように,三十三間堂の縁起と親羅(親鸞(しんらん))上人の弟子平太郎のことに,祇園女御・平忠盛をからめた作。先行の古浄瑠璃が多い。寛永期(1624‐44)半ば以降,特に寛文期(1661‐73)には親鸞記物が多作され(《しんらんき》《御かいさんしんらんき》など),また平太郎物には,1666年の《よこぞねの平太郎》,寛文末ごろの《熊野権現開帳》など,ほかに出羽掾正本《都三十三間堂棟由来(むなぎのゆらい)》(山本河内掾作)もあった。

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大辞林 第三版の解説

ぎおんにょうごここのえにしき【祇園女御九重錦】

人形浄瑠璃の一。時代物。若竹笛躬ふえみ・中邑阿契なかむらあけいの合作。1760年初演。三十三間堂の縁起、白河法皇の寵妃祇園女御のことなどを脚色。 → 三十三間堂棟由来むなぎのゆらい

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