ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「可変リアクタンス素子」の意味・わかりやすい解説 可変リアクタンス素子かへんリアクタンスそしvariable reactance リアクタンスを自由に変化させうる素子,特に,電気信号に応じて変えられる素子をいう。リアクタンスには,容量性のものとして可変容量ダイオードがあり,誘導性のものとしてフェライト・コア上に巻いたコイルがある。フェライトは高い透磁率を有するので,それにコイルを巻くと大きなインダクタンスを呈するが,同じフェライト・コア上に第2のコイルを巻いて直流電流を流し,次第に増していくと,透磁率が飽和してくる。したがって,透磁率の変化分が小さくなりインダクタンスが減少する。言い換えると,直流電流の大きさに応じて,インダクタンス (リアクタンス) を変化させることができる。フェライトとして損失の少いイットリウム鉄ガーネットを使って電子同調などに応用される。上述のほか,電子管やトランジスタと固定コンデンサまたはインダクタンスとを組合せて同様な働きをする素子がつくれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by