合成培地(読み)ゴウセイバイチ

デジタル大辞泉 「合成培地」の意味・読み・例文・類語

ごうせい‐ばいち〔ガフセイ‐〕【合成培地】

精製した化学物質を組み合わせてつくる培地組成が明確で偏りがなく、実験などの再現性が高い。→天然培地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「合成培地」の解説

合成培地

 化学的に明確な物質を混合して微生物細胞培養に用いる溶液のこと.またその溶液を作るために混合された粉末材料をいう場合もある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の合成培地の言及

【培養】より

…したがって培養液は,(1)栄養分として細胞が必要とするすべての塩類,アミノ酸,脂質,炭水化物,ビタミン,成長因子などを含んでいること,(2)細胞が代謝により酸性物質を産生しても,pHを中性に維持できる毒性のない緩衝液を含んでいること,(3)生体の組織液と等張の濃度であること,(4)微生物の混入を防ぎ無菌状態を維持すること,が要求される。培養液には,動物の体液や組織液を使用する天然培地と,化学組成のわかっている物質を組み合わせて作る合成培地とがある。天然培地は血漿,血清,胚抽出物など,動物のからだから取り出されたもので,細胞に栄養物を供給し,また支持構造を作って物理的に支え,細胞の増殖や分化に適しているが,その化学組成を正確に知ることができない欠点がある。…

※「合成培地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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