異なる場所、異なる測定者および異なる測定系(測定システム)といった一まとまりの条件(これを測定の再現性条件という)のなかでの測定の精密さ。測定の再現性条件(reproducibility condition of measurement、reproducibility condition)とは、異なった場所、測定者および測定系といった一まとまりの条件のなかの測定条件のことをいう。したがって、測定系が異なれば使用する測定手順も異なるということがある。すなわち、可能な範囲で条件が異なっても同一の測定結果が得られる総合的なばらつきを定量化するものである。これに対して、同一の測定手順、同一オペレーター、同一測定系、同一動作条件、同一場所および短時間での繰返し測定といった一まとまりの条件(これを測定の繰返し条件:repeatability condition of measurementという)により得られる測定結果のばらつきを測定の繰返し性(measurement repeatability)といい、この同一測定条件下の繰返し性と、異なる条件下での再現性とを明確に区別している。
[今井秀孝]
(今井秀孝 独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問 / 2008年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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