日本歴史地名大系 「吉川随筆」の解説 吉川随筆よしかわずいひつ 一九冊別称 随筆 吉川容山軒編著成立 明和頃写本 富山県立図書館解説 慶長元年から元文五年に至る富山藩の記録。巻一は慶長元年―寛文一二年までで伝聞体であるが、延宝二年―元文五年までは記録体で、とくに延宝九年、宝永三年から五年は一年一巻で、筆者の所在によって記事の内容も富山と江戸とに分れている。宝永七年までと正徳三年以後とでは内容に違いがみられ、前者は詳細で私的な関心事も記録しているが、後者は官庁記録風で公式の記事のみ記載。前半の筆者は吉川十郎右衛門で、後半はその子信就・孫敬明が書継いだ。活字本 富山郷土資料叢書三、越中資料集成(三) 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報