同平章事(読み)ドウヘイショウジ

デジタル大辞泉 「同平章事」の意味・読み・例文・類語

どうへい‐しょうじ〔‐シヤウジ〕【同平章事】

《「同中書門下平章事」の略》中国代、宰相に相当する官職の称。

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精選版 日本国語大辞典 「同平章事」の意味・読み・例文・類語

どう‐へいしょうじ‥ヘイシャウジ【同平章事】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「同中書門下平章事」の略 ) 中国の唐・宋時代、宰相の実権をにぎった官名。〔文献通考‐職官考・宰相〕

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世界大百科事典(旧版)内の同平章事の言及

【宰相】より

…ただ尚書令は,太宗李世民が就任していたから,任命されず,副官にあたる左右の僕射が実質的な長官であり,宰相になった。 唐代中期の682年,歴任の浅い者を宰相職に任命するため,中書と門下を合わせた官ということで同中書門下平章事(同平章事ともいう)が設けられ,粛宗(756‐762)以後はこれが宰相を指した。2~3名が任命され,以後北宋中期まで宰相を同平章事と称した。…

【丞相】より

…唐になって三省の長官,中書令,門下侍中,尚書左右僕射を宰相とし,丞相を置かない。のち三省を合わせて同平章事を設けて,宰相の事をつかさどらせ,これが北宋の中期に及んだ。神宗の時,改めて左右僕射をもって宰相とし,南宋に入ってこれを左右丞相と改めた。…

【同中書門下平章事】より

…唐代は三省制度によって左右僕射が宰相職を遂行したが,資格経歴の浅い者を宰相に任命しようとした高宗が682年(永淳1)に〈与中書門下同承受進止平章事〉という官を与えて宰相とした。これが同中書門下平章事の名称の始まりで,五代から宋にかけては,一般に同平章事と略称され宰相とした。北宋神宗(1068‐85)の官制改革によって同平章事は使われなくなった。…

※「同平章事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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