同死(読み)どうし

精選版 日本国語大辞典 「同死」の意味・読み・例文・類語

どう‐し【同死】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。死をともにすること。
    1. [初出の実例]「焉んぞ能く儞と共に同死同生せん」(出典:塩山和泥合水集(1386))
    2. [その他の文献]〔碧巖録‐三二則・垂示〕
  3. 仏語。親しく相交わること。接すること。
    1. [初出の実例]「雪峰草創の露堂々にいたるまで、おこたらずして坐禅と同死す」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の同死の言及

【殺人罪】より

…嘱託・承諾は,任意かつ真意のものであることを要し,一時的な激情に駆られてのものなどでは足りない。合意に基づく同死(心中)ないし共同自殺を企てた者の一方が生き残った場合,自殺関与罪または嘱託・承諾殺人罪が成立するとするのが判例・通説である。無理心中,偽装心中,親子心中等による場合は,もちろん通常の殺人罪である。…

※「同死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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