名物六帖(読み)めいぶつりくじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「名物六帖」の意味・わかりやすい解説

名物六帖
めいぶつりくじょう

江戸時代中期の百科事典風の編纂物。 23巻。伊藤東涯編。正徳4 (1714) 年頃成立。一部既刊,稿本天理図書館にある。天文以下植物にいたる多くの項目について,中国文献から項目で引証をとって解説したもので,唐の『白氏六帖』にならっている。とりわけ中国近世の言語事物についての日本人の研究書としての価値が高い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android