向八幡村(読み)むかいやわたむら

日本歴史地名大系 「向八幡村」の解説

向八幡村
むかいやわたむら

[現在地名]更埴市なか

有明ありあけ山と千曲川との間にあり、南は千本柳せんぼんやなぎ村、北は新田しんでん村、東は鋳物師屋いもじや村に接し、西は千曲川に臨む。村名の初見は、元和四年(一六一八)の酒井忠勝松代領拝領時の信州川中島御知行目録で、「一、高三百五拾三石八斗五升 向八幡村」とある。付近の村々は慶長七年(一六〇二)川中島四郡検地打立之帳にみられるが、当村名はみえないからその後、本八幡ほんやわた村から分離したものであろう。村の伝承では往古埴科はにしな郡であったが、千曲川が村の東を流下するようになり、西の更級さらしな郡に属するようになったと記すが、向八幡の村名から本八幡の一部であったと考える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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