向源寺十一面観音像

山川 日本史小辞典 改訂新版 「向源寺十一面観音像」の解説

向源寺十一面観音像
こうげんじじゅういちめんかんのんぞう

滋賀県長浜市高月町にある渡岸(どうがん)寺観音堂(現,向源寺の飛地仏堂)の本尊像。檜材の一木造(乾漆併用),彩色・漆箔仕上げ。図像的には頂上面を菩薩面とし,本面両耳後ろに各1面を配する頭上面の形式が珍しく,その造立事情は不明ながら大陸風を強くうけた天台系の造像とみられる。練達した彫口で端正な像容が表され,作風技法から9世紀前半~中葉の制作とみられる。像高177.3cm。国宝

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android