君田町村(読み)きみたまちむら

日本歴史地名大系 「君田町村」の解説

君田町村
きみたまちむら

[現在地名]寒河江市中央ちゆうおう二丁目・西根にしね一丁目

楯北たてきた村の北、旧寒河江城から北へ延びる街道に沿う。大江政広の第三子元春は当地に住し、君田孫九郎と称したという。舟着ふなつき観音の所在する土壇は孫九郎の墓地で君田壇とも称する。当地には中世から慈恩じおん寺領があったとみられ、慶長一六年(一六一一)の衆徒知行帳(宝蔵院文書)の寺僧分に「きミ田村」がみえ、寛文四年(一六六四)の弥勒蔵入田畠高帳(松蔵坊文書)に「君田町」がみえる。享保六年(一七二一)慈恩寺領田畑人数帳(最上院文書)によれば寺領高七三石、持添百姓一四。最上氏改易後は慈恩寺領を除き上山藩領となる。寛永五年(一六二八)幕府領山形藩預地、同一三年より幕府直轄領、天和二年(一六八二)から貞享四年(一六八七)まで本多利長領、以後幕府領として幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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