吟ふ(読み)サマヨウ

デジタル大辞泉 「吟ふ」の意味・読み・例文・類語

さまよ・う〔さまよふ〕【吟ふ/呻吟ふ】

[動ハ四]嘆きうめく。呻吟しんぎんする。
春鳥の―・ひぬれば嘆きもいまだ過ぎぬに」〈・一九九〉

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精選版 日本国語大辞典 「吟ふ」の意味・読み・例文・類語

さまよ・うさまよふ【吟・呻吟】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 声をあげて嘆く。うめき叫ぶ。呻吟する。
    1. [初出の実例]「彦火々出見の尊憂苦(くるし)ひますこと甚深く、行きつつ、海の畔(はた)に吟(サマヨフ)」(出典日本書紀(720)神代下(鴨脚本訓))
    2. 「楚の屈原が泪羅(べきら)の沢に吟(サマヨフ)て」(出典:太平記(14C後)三九)

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