最新 地学事典 「含礫泥岩」の解説
がんれきでいがん
含礫泥岩
pebbly mudstone
ラミナのない泥岩中に礫や砂を含んだ非氷河起原の礫質岩。礫の割合はさまざまであるが,通例,基質の泥の量が,礫の量よりはるかに多い基質支持礫岩である。見かけの岩相は氷河起原の漂礫岩によく似るため,ティロイドと呼ばれることもある。漂礫岩が氷縞粘土など氷河堆積物と共存するのに対し,含礫泥岩は各種の重力流堆積物や深海性の泥岩と共存すること,漂礫岩に比べて層厚が薄いことなどにより区別できる。海底地すべり堆積物ないし堆積物重力流のうち,水と細粒砕屑物の混合物の粘性によって礫を支持して移動するcohesive debris flowの堆積物と考えられる。斜面~斜面麓環境の指標に用いられることもある。参考文献:D.R.Lowe(1982) J. Sed. Petr., Vol.52:279
執筆者:礒見 博・久富 邦彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

