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氷縞粘土 ひょうこうねんどvarved clay; varve

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

氷縞粘土
ひょうこうねんど
varved clay; varve

バーブともいう。氷河の末端から流されて堆積した縞状の細粒堆積物。氷河の浸食作用によって氷河に取込まれた粘土質の細粉が氷河の末端で氷が解けると,表流水に運ばれて堆積する。季節の変化で流量の多いときは比較的粗粒物質が,流量の少い乾季には細粒の粘土が堆積するので,1年間に粗粒から細粒へと変る1組の縞ができやすい。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ひょうこう‐ねんど〔ヒヨウカウ‐〕【氷×縞粘土】

氷河湖の水底に形成され、縞(しま)模様を示す堆積物(たいせきぶつ)。やや粗いシルトとより細粒の粘土とが交互に層をなし、その層の数や状態から氷期の年代などが推測できる。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

氷縞粘土【ひょうこうねんど】

氷河から解けた流水によって運ばれた泥土で,湖底に堆積して氷縞を生じたもの。かわくと薄くはげやすい。スウェーデンカナダ,南米南部などによく発達する。グリーンランドの氷河の末端の湖では,現在でもできている様子が観察されている。
→関連項目年代測定法氷河成層

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典 第2版の解説

ひょうこうねんど【氷縞粘土 varve】

氷河の前面にできる湖に,融氷水の流れでつくられる細粒の砂層と薄い粘土層との1組の縞目がつみ重なった堆積物。縞目をつくる砂の堆積は春から夏の融氷時におこなわれるが,その後に冬に湖が凍るまでに粘土の沈殿がおこなわれる。したがってそのような砂と粘土とが,厚さ3cm以下の色の明暗で示される年輪と同じ意味の年層として,くり返し重なっている。スウェーデンのド・イェールG.De Geer(1858‐1943)はこれを〈バーブ〉(反復するという意味)と名づけた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ひょうこうねんど【氷縞粘土】

氷河の前面にある湖の底で形成される粘土質で縞しま状を呈する堆積物。夏季の粗粒層と冬季の細粒層が繰り返して堆積しており、それを数えることで年代を数えることが可能となる。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

氷縞粘土
ひょうこうねんど

氷河湖底の堆積(たいせき)物で、淡色シルトと暗色粘土との非常に細かな数ミリメートル~数センチメートル単位の縞(しま)状互層。前者は夏季の融氷期における増水によって、より粗粒な砕屑(さいせつ)物が流入して沈積したもの。後者の暗色粘土層は、浮遊していた粘土粒子だけが冬季に沈殿して形成された。したがって、この一組が1年を示すから、縞数を数えることによって年代を知ることができるので、新生代第四紀後半の年代対比に用いられている。また、年層の厚さの変化から気候変動も推定できる。[岩松 暉]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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