吸引瓶(読み)キュウインビン(その他表記)filtering flask

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吸引瓶」の意味・わかりやすい解説

吸引瓶
きゅういんびん
filtering flask

吸引濾過(ろか)の際に用いられる濾液の受器。ドイツの発酵化学者ブフナーの名をとって、ブフナーフラスコとよばれることもある。耐圧性の厚肉ガラス製で、上部には漏斗(ろうと)を装着するための口があり、側部には減圧排気用のポンプに連結する管がついている。ポンプとしては水流ポンプが用いられることが多い。一般に、沈殿を必要とし、濾液や洗液が不要なものを濾過する場合に利用される。濾液・洗液を必要とするものの場合には、原理的には同じ構造となる濾過鐘(しょう)を用いるとよい。

[岩本振武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む